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2018 年度 実施状況報告書

グローバルヘルスガバナンスにおける先進国の保健外交―感染症対策支援からの比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 16K17072
研究機関首都大学東京

研究代表者

詫摩 佳代  首都大学東京, 法学政治学研究科, 准教授 (70583730)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードグローバルヘルスガバナンス
研究実績の概要

グローバルヘルスガバナンス(GHG)の中で先進国が独自のイニシアティブを打ち立て、GHGの分散化が懸念される中で、先進国、具体的にはG7諸国の保健外交の実態を明らかにし、先進国の望ましいGHGへの関与のあり方を導き出すことが本研究の最終目的である。本年度はアメリカの自国第一次主義が目立つ中で、保健外交の今後について検討し、その成果を詫摩佳代「国際保健協力という可能性 ―グローバル・ガバナンスと地政学」、北岡伸一・細谷雄一編『新しい地政学の時代』(東洋経済新報社、2019年7月、刊行予定、第5章、所収)にまとめた。また保健外交における日本の位置付けについても、第4代WHO事務局長を務めた中嶋宏を通じて検討する機会を得、その成果はKayo Takuma, ‘Nakajima, Hiroshi’ in IO BIO (February 2019)を執筆、 Biographical Dictionary of Secretaries-General of International Organizations (Edited by Bob Reinalda, Kent J. Kille and Jaci Eisenberg, www.ru.nl/fm/iobio)に掲載された。このほか、この研究初年度より特に注力してきたフランスの保健外交について「先進国の保健外交:フランスの感染症対策支援からの一考察」と題する論文にまとめる作業を進め、これは2019年度刊行予定の共著書に所収予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2018年夏に妊娠していることがわかり、あまり状態が良くなく、秋以降に予定していた海外での調査が行えなかったことは残念であった。他方、電子化された資料やスカイプでのインタビューを通じて成果をまとめることに注力することができ、複数の成果にまとめられたことは良かったと思っている。

今後の研究の推進方策

2019年2月~6月末まで産休・育休を頂いているため、その間、研究を中断することになるが、再開後は当初の予定通り、やり残した調査を行い、成果をまとめる作業を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2018年夏に妊娠し、海外への渡航ができなかった。他方、調査に使用する資料が一部電子化されたことや、インタビューをスカイプで行なったこともあり、当初、旅費に計上していた予算を使用しなかったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「保健医療分野のグローバル・ガバナンス」2019

    • 著者名/発表者名
      詫摩佳代
    • 雑誌名

      西谷真規子・山田高敬編『グローバル・ガバナンス論の新展開―制度・過程・行為主体』(ミネルヴァ書房)

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 「国際保健協力という可能性 ―グローバル・ガバナンスと地政学」2019

    • 著者名/発表者名
      詫摩佳代
    • 雑誌名

      北岡伸一・細谷雄一編『新しい地政学の時代』(東洋経済新報社)

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 国連システムの構築におけるトランスナショナルネットワークの役割ー戦時食糧協力からの一考察ー2018

    • 著者名/発表者名
      詫摩佳代
    • 雑誌名

      日本国際政治学会編『国際政治』

      巻: 193 ページ: 108-122.

    • 査読あり
  • [学会発表] 国際連盟シンガポール伝染病情報局とアジアの地域秩序2018

    • 著者名/発表者名
      詫摩佳代
    • 学会等名
      日本国際政治学会2018年度研究大会
  • [備考] 教員紹介 詫摩佳代

    • URL

      https://www.tmu.ac.jp/stafflist/data/ta/10290.html

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公開日: 2019-12-27  

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