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2019 年度 実施状況報告書

情報環境の制度設計:理論と応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K17078
研究機関名古屋大学

研究代表者

田村 彌  名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (60711950)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード情報設計 / バイアス / 費用便益分析 / 平均処置効果
研究実績の概要

2019年度は前年度に引き続き、動学的な環境における情報設計問題に取り組んだ。具体的には、政府が政策プログラムの実施と評価を段階的に行う理論モデルについて、以下の3点に注目した分析の精緻化を行った。
1点目として、政策プログラムの処置効果が個人間で異なる場合に分析を拡張した。希望者のみ実験に参加する状況では、たとえランダム化比較試験 (RCT) などの望ましい方法による実験が利用可能であったとしてもサンプルの偏りによる外的妥当性の欠如が問題となる。そこで、母集団に対する平均処置効果に注目し、観察できない個人の参加費用の分布に一定の仮定をおいた場合、2段階の実証実験から得た結果の加重平均からなる推定量が一致性を満たすことを示した。
2点目として、実証実験の費用便益分析のシミュレーションを行った。大規模な実証実験をする場合、結果のばらつきが小さくなる点とより母集団に近いサンプルを集められる点が利点としてある一方、費用は単に参加報酬を支払う人数が増えるだけでなく、より参加誘引が小さい個人の参加を促すため一人あたりの支払い金額も高くすることが必要になる。シミュレーションの結果、規模拡大の利点に比べて費用の増大が著しく、一定の規模以上では推定精度の改善効果はほぼなく、費用ばかりが増大していくことがわかった。
3点目として、2段階の実証実験を用いた推定量について、母集団のサイズを大きくした場合の統計的な性質について追加的な分析を行った。
上記の分析結果を取り込んだ論文の執筆に取り組んだ。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

推定量の統計的な性質を特徴づける段階で予想以上に時間がかかり論文の完成に至らなかったため。

今後の研究の推進方策

現在得ている結果を取りまとめ論文を完成させ、学術誌に投稿する。

次年度使用額が生じた理由

令和 2 年 3 月、新型コロナウイルスの影響により、参加を予定していたカンファレンスや研究会の中止・延期があり、また所属する機関の方針に従い、研究会の参加を自粛することにした。そのため、調整の結果、代替の研究会等が開催される時期まで延期する必要が生じた。学会・研究会のオンライン開催が多くなりつつあることもあり、当初予定していた旅費に対する支出を一部、他の支出項目に振り替えるなど柔軟に調整することを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Using Uncontrolled Trials with Selection Bias and Scaling up2019

    • 著者名/発表者名
      Wataru Tamura
    • 学会等名
      Contract Theory Workshop

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公開日: 2021-01-27  

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