研究課題
若手研究(B)
本研究は一般化割当て問題と呼ばれる枠組みで、複数の買い手と複数の売り手の間で実現される取引について分析を行った。一般化割当て問題では、各主体の効用関数の準線型性を必ずしも仮定しない。本研究では安定集合解において実現される取引の性質について分析を行い、安定集合解を求めるアルゴリズムを新たに提案した。このアルゴリズムはオークションにおける談合行動として解釈することができる。
ゲーム理論
本研究では複数の買い手と複数の売り手の間の市場取引を行い、安定集合解を求めるアルゴリズムを新たに提案した。このアルゴリズムは、オークションで財を落札した勝者が財を落札できなかったある特定の敗者に対して金銭移転を行い、入札を控えさせるような交渉を表しており、オークションにおける談合行動が安定的な帰結として実現されうることを示唆している。