研究課題
若手研究(B)
本研究では、集団と個人の行動や考え方の違いを経済学実験の手法を使って多角的に検証し、集団は個人に比べて「時間を通して行動を調整する際に利用している情報が異なること」「社会的ジレンマ状況における協力率が低く、それは集団メンバーの社会的価値志向性が大きく影響していること、さらに直面している戦略的状況の理解がより深いこと」「虚偽行動がより巧妙化すること」など重要な知見を得た。
実験経済学
我々の日常生活では、集団による意思決定が頻繁に行われている。政治的な意思決定や金融政策の決定、ビジネス上の意思決定、家族内での意思決定などが例として挙げられる。本研究はこれまでの経済学ではあまり注目されてこなかった「集団の意思決定」と経済理論やその他の実験研究との関係性を分析するものであり、経済理論の現実への適用可能性の検証、人間行動の幅広い理解を可能にするものである。