研究課題/領域番号 |
16K17176
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 東洋大学 (2019) 東京経済大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
山本 聡 東洋大学, 経営学部, 教授 (60632346)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 中小企業 / 国際的アントレプレナーシップ / 地域公的機関 / 境界連結者 / 国際的企業家志向性 / グローバル・マインドセット / 内発的動機付け / ファミリービジネス |
研究成果の概要 |
本研究では「中小企業の経営者がどのように海外市場参入を実現したのか」、「その過程で、地域公的機関とどのような関係を構築したのか」という問いに対し、国際的アントレプレナーシップを分析視点とした解答を試みた。より具体的には、エフィカシィやセレンディピティ、エフェクチュエーション、グローバルマインドセット、内発的動機付け、グリッドといったアントレプレナーシップ研究に関する諸々の視点から、中小企業の海外市場参入プロセスを明らかにしていった。そこではファミリービジネスの理論との接続も図っている。また、定性研究だけでなく、ミクロデータを用いた定量研究からも、上記の問いに対する解答を限定的にだが試みた。
|
自由記述の分野 |
経営学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、国内市場の縮小などを背景に、海外市場参入を志向・実現する中小企業、特に小規模企業が増加している。しかし、その数・割合はいまだ少なく、政策的課題になっている。中小企業は大企業に比べ、経営者の意思決定と行動が企業経営により大きな影響を与える。また、経営資源の制約と脆弱性がより大きくなる。そのため、中小企業の経営者がどのように国際的アントレプレナーシップ(=海外市場における事業機会の発見や活用に連なる姿勢・行動)を発露し、どのように地域公的機関などの外部組織を活用して、海外市場参入を実現したのか、そのプロセスを明らかにすることは学術上、経済政策上の多大な意義がある。
|