研究課題/領域番号 |
16K17183
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
古川 千歳 愛知大学, 経営学部, 助教 (40632857)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 国際展示会 / 小規模企業 / 海外展開 / 地域連携プロジェクト |
研究実績の概要 |
パリで開催されたSIALに国際食品展示会の状況を視察しに行った。その際に、日本貿易振興機構(JETRO)の支援のもとJapan Pavilionの中で、出展している小規模企業が多く見受けられた。また、Japan Pavilion内で展示会ブースデザインを統一させ、日本としての展示会づくりに力を入れており、農林水産省(MAFF)やJETROの強い支援体制があることが明らかになった。さらに、地域自治体などからの支援体制も多くなってきてることが明確になった。 国際展示会の視察の際に、先行研究の探索や国際展示会の現状理解が不足していることが発覚した。再度、先行研究の探索、概念定義、フレームワークの設定、問題提起、研究手法を考え直す必要性を感じた。そのため、研究計画においては東海地域における地域連携プロジェクトを行っている地方自治体またJETRO事務所に聞き取り調査を行い小規模企業を選定し実態調査を行う予定だったが、実行に移すことができなかった。 以上のことから、研究背景やビジネスの現状を踏まえ、研究計画や研究手法を再度見直す必要性があると分かった。この研究を行うことで、アカデミックの理論や実務家に対して何が貢献できる点なのか熟考し、今後の研究の展開に関する計画などを立て直す必要がある。そのためこの研究課題での調査を行う時期と、その実態調査の報告を学会で行う時期を見直す予定だ。まずは、先行研究の探索を再度行い、問題提起を改めてやり直す予定である。そして研究計画も立て直す予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
先行研究を再度探索する必要性がある。研究実績の概要に報告したように、先行研究の探索を再度行い、研究目的、問題提起、研究手法を再考する必要性がある。今までは、プロジェクト研究分野中心の文献探索であったが、経済学、展示会に関連するマーケティング分野、組織間関係の連携、海外展開のフレームワーク、小規模企業の海外進出について再度文献を探索する必要性を感じた。
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今後の研究の推進方策 |
先行研究をより幅広い分野を兼ねて探索し、企業への実態調査前の準備期間を設ける。そのため平成29年度は特に文献研究を深く行い、概念定義や問題提起を明確にする必要性がある。研究計画を再度立て直し、今後の研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献資料は購入することなく、図書館の本・資料などを使用することができた。さらに、企業への調査謝礼を支払うずに国際展示会を視察することができた。また、企業の実態調査の際に発生する国内出張の経費や調査謝礼がないことが理由として挙げられる。
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次年度使用額の使用計画 |
この研究課題における研究意義を明確にするため、文献資料を購入する予定である。また、国際学会や国内学会に参加し、最新研究の情報を集める計画を立てている。
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