• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

投資に関する予想情報の質とコーポレート・ガバナンスの関連性に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K17204
研究機関埼玉大学

研究代表者

島田 佳憲  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (70733351)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2022-03-31
キーワードコーポレート・ガバナンス / 予想情報 / 設備投資
研究実績の概要

本研究課題は,コーポレート・ガバナンスを交えて,企業による投資行動の予想情報の質(正確さ)を実証的に解明することを目的としている.とりわけ,本研究課題においては,コーポレート・ガバナンスが企業による開示情報の質を保証するしくみであると想定し,コーポレート・ガバナンスが投資予想情報の開示の質を向上させるかどうかを明らかにしようとするものである.
令和2年度は,新型コロナウィルス感染症の拡大のために学術交流に停滞が生じていたため,今後に学術雑誌に投稿をおこなう準備を中心に研究活動を実施した.とりわけ,英文論文の執筆に向けて,これまでの研究成果から明らかになった発見事項の整理ならびに改善に取り組んだ.
令和元年までの研究においては,投資に関する経営者予想情報の質の経済的帰結として企業価値の関係性を取り上げ,企業価値の代理変数としてインプライド株主資本コストを取り扱ってきた.加えて,令和2年度には,投資に関する経営者予想情報の質に対する投資家の評価をより多面的に明らかにするため,追加的にマーケット・リスクとの関係性を取り上げた.コーポレート・ガバナンスの一つとして株式所有構造を交えながら,投資に関する経営者予想情報の正確度が高い企業ほど株式リターン・ボラティリティやマーケット・ベータなどが低下するかどうかを分析した.これまでのインプライド株主資本コストに関する研究成果とは別に,今後はこれらの分析の成果に関する研究論文を執筆する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の拡大の影響で予定していた学術交流をもつことができず,これまでに実施してきた研究成果の改善および学術論文の執筆に遅れが生じている.

今後の研究の推進方策

可能なかぎり早く,研究成果の改善を図った成果にもとづき,英文論文の執筆・校正ならびに投稿をおこなう.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の拡大のために参加予定であった学会がオンライン開催になり,旅費が不要になったため.
未使用額については,論文執筆のためのノートパソコンの購入および執筆後の英文校正費や投稿料に充てる予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 経営イノベション・メジャーへの招待2021

    • 著者名/発表者名
      島田佳憲
    • 雑誌名

      社会科学論集

      巻: 163 ページ: 21~30

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Voluntary disclosure of investment forecasts and the cost of capital: evidence from the treatment effect estimates model2020

    • 著者名/発表者名
      Shimada Yoshinori
    • 雑誌名

      Asia-Pacific Journal of Accounting & Economics

      巻: 27 (4) ページ: 472~489

    • DOI

      10.1080/16081625.2018.1517050

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi