• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

リニア・インパクトを見据えた都市戦略―名古屋駅の再編をめぐるまちづくり体制の構築

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K17235
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 社会学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

林 浩一郎  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (80736645)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードリニア開発主義 / 草の根の新自由主義 / 稼ぐまちづくり / 「都市再生」の社会学 / エリアリノベーション / 内発的発展戦略 / 名古屋駅 / リニア中央新幹線
研究成果の概要

本研究では、2027年のリニア新幹線開通を契機として、経済成長を目指す政治経済システムとそのイデオロギーを「リニア開発主義」と捉えた(林 2020)。
再開発の最前線である名古屋駅周辺は、名古屋の「東西格差」の象徴である。名古屋駅東側地区では東京資本やトヨタ系企業による大規模再開発が進む一方、西側地区は戦後闇市の雰囲気を残した低層地区が広がる。第1に、名古屋駅西地区(中村区椿町・則武二丁目・竹橋町)の地域社会が、なぜ、どのようにリニア開発に抗い、受け入れているかを明らかにした。第2に、駅西のリノベーションまちづくりは、いかなる社会的意味を持つのかを検討した。

自由記述の分野

都市社会学・地域社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

「リニア開発主義の構造と主体――名古屋駅西地区におけるリノベーション事業と草の根の新自由主義」では、名古屋駅西地区のリノベーション事業の事例分析にとどまらず、「リニア開発主義」「草の根の新自由主義」「新しい都市社会運動」という新たな社会学的概念を提示した。「稼ぐまちづくり」(木下 2015)が、「草の根の新自由主義」という新たな都市社会運動であり、地域固有の「内発的発展戦略」になりうるものであることを示した。
リニア開発主義は、ケインズ主義的開発主義なのか、新自由主義化された開発主義なのか、その混合か、全くの新種か。名古屋駅周辺にどのようなインパクトを及ぼすのかという問題提起を行った。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi