研究課題/領域番号 |
16K17264
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
橋本 芳 佐賀大学, 農学部, 特定研究員 (60634110)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ICT / 高齢者 / QOL / 中山間地域 |
研究実績の概要 |
本研究は、高齢化・過疎化が進行した中山間地域に居住する高齢者の居住継続可能条件について、新たな指標化を試みる。そして、ICT機器を用いてアプリケーション開発に着手し、居住継続条件のデータベース化及び汎用性をもたせるためのシステムを構築することを目的としている。 研究初年度となる平成28年度は、1)先行研究の分析、2)QOL及び幸福感アンケート調査実施、3)調査の分析を実施する計画とした。 研究計画にたてた「ICT機器を用いたアプリケーション開発」遂行のため、必要となるプログラミング(java、javascript、PHP、objective-c、swift等)やデータベース(SQL等)について、関連機関と複数回研究協議し、アプリケーション開発を検討した。 調査対象である中山間地域農村に居住する集落区長に対しニーズ調査を実施し、研究の経過に伴い作成予定であるICT機器を用いたアプリケーションへのニーズを把握した。調査対象の集落区長に対し、居住高齢者のQOL調査(主観的QOL「WHO/QOL-26」、客観的QOL「SF-36」)、及び主観的幸福感調査(PGCモラールスケール、SUBI)について了承を得た。 調査対象となる集落が属する行政担当者に対し、本研究の目的及び研究計画について説明し、調査対象集落への調査について承諾を得た。また、行政区に属する中山間地域集落の高齢者に関連する資料等を得た。 これらの研究成果については、日本農村生活学会等の現在関連学会にて投稿・発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度となる平成28年度は、1)先行研究の分析、2)QOL及び幸福感アンケート調査実施、3)調査の分析を実施する計画とした。 研究計画にたてた「ICT機器を用いたアプリケーション開発」遂行のため、必要となるプログラミング言語(java、javascript、objective-c、swift等)について、関連機関と複数回研究協議し、アプリケーション開発を検討した。 調査対象である中山間地域農村に居住する集落区長に対しニーズ調査を実施し、研究の経過に伴い作成予定であるICT機器を用いたアプリケーションへのニーズを把握した。調査対象の集落区長に対し、居住高齢者のQOL調査(主観的QOL「WHO/QOL-26」、客観的QOL「SF-36」)、及び主観的幸福感調査(PGCモラールスケール、SUBI)について了承を得た。 調査対象となる集落が属する行政担当者に対し、本研究の目的及び研究計画について説明し、調査対象集落への調査について承諾を得た。また、行政区に属する中山間地域集落の高齢者に関連する資料等を得た。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目となる平成29年度は、初年度の調査の結果をふまえ、フィールドワーク調査を実施し、質的調査から中山間地域の生活実態を捉える。フィールドワーク調査では、生活問題で設定した1)健康面、2)経済面、3)インフラ面、4)人間関係面を質的に捉える。また、初年度の研究実施に引き続いて、WHO/QOL-26、SUBI、SF-36のアンケート調査を調査対象者に複数回実施し、計量的分析を実施して、調査データの精度を高める。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度の経費について、購入計画だった物品、旅費いずれについても、概ね当初のね予定通り使用している。本研究課題は2年間のものであるため、残額分については予算残額調整による消耗品購入を避け、次年度以降に改めて研究費目と合わせて使用する計画とした。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度の予算残額分については、平成29年度研究計画上の消耗品、旅費等と合わせて滞りなく使用する予定である。
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