研究初年度の28年度は、研究計画にたてた「中山間地域に居住する高齢者に関するデータベース作成」「ICT機器を用いたアプリケーション開発」に向け、基礎研究を遂行した。具体的には、1) データベース作成に伴って必要となるMySQL言語の習得、データベースの構築方法等について、関連機関と協議した。2)アプリケーション開発等に必要となる技術の習得に向け、プログラミング言語(java、javascript、objective-c、swift)を関連機関と複数回協議した。3)中山間地域農村の集落区長に対しニーズ調査を実施し、居住者にとって有益となるアプリケーション、データベースの内容について、ニーズを把握した。4) 居住高齢者のQOL調査(主観的QOL「WHO/QOL-26」、客観的QOL「SF-36」)、及び主観的幸福感調査(PGCモラールスケール、SUBI)について了承を得た。 調査対象となる集落が属する行政担当者に対し、本研究の目的及び研究計画について説明し、調査対象集落への調査について承諾を得た。 研究2年目29年度は、中山間地域に居住する高齢者にQOL調査(主観的QOL「WHO/QOL-26」、客観的QOL「SF-36」)、及び主観的幸福感調査(PGCモラールスケール、SUBI)を実施した。また、合わせて聞き取り調査を実施し、アンケートで捉えた調査内容を補完した。これらの調査およびこれまでに実施してきた中山間地域での調査結果のデータに基づき、MySQLによる集落データベースを構築した。アンケートで捉えた結果については、SPSSを用いて計量的分析を行った。
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