研究課題/領域番号 |
16K17275
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
小野内 智子 東洋大学, ライフデザイン学部, 助教 (90635533)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 介護肯定感 / 介護職員 / 特別養護老人ホーム / 老人保健施設 |
研究実績の概要 |
本研究は、介護保険施設(特別養護老人ホームと老人保健施設)における介護職員を対象として、勤務継続意欲の高い介護職員の特性と“介護肯定感”に焦点をあてた研究である。介護職員を支えてきた内的要因(ワーク・エンゲイジメントに与える影響を及ぼすメカニズム)について調査研究から明らかにし、介護職員がポジティブに仕事をすることへの介護職員個人ができる工夫、組織ができる工夫の示唆を得ることを目的とする。 平成28年度は、介護職員の勤務継続意欲の高い介護職員の特性を探ることを目的に、ワーク・エンゲイジメントの概念枠組みを参考に、質問紙調査票を作成した。質問項目は、対象者の特性、パーソナリティ傾向、ワーク・エンゲイジメント、勤務継続意欲、職場環境、利用者とのかかわりから得られた介護肯定感で構成した。調査対象は、関東地域(東京都・埼玉県・神奈川県)の特別養護老人ホームおよび老人保健施設の「介護サービス情報公表システム」のデータを再分析し、開設3年以上であり、「経験年数5年以上の介護職員の割合」が高く、離職率の低い施設を対象に、調査協力を依頼する文書(実務経験3年以上,各施設5名程度の推薦を依頼)および返信はがきを郵送した。調査協力の承諾が得られた73施設(各施設5名程度)の介護職員に、平成29年3月~4月に調査票を依頼した。現在、調査票の回収が順調に進んでおり、質問紙調査結果を詳細に分析をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度研究は、関東地域(東京都・埼玉県・神奈川県)の特別養護老人ホームおよび老人保健施設から抽出した施設に無記名自記式質問紙調査を依頼し、分析する予定だった。本調査を行う前に、作成した質問紙を洗練することを目的としたプレ調査を2回行ったため、調査を実施時期を計画より延長している。しかし、現在、質問紙調査票の回収が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、平成28年度に実施した質問紙調査結果を詳細に分析する。その結果を踏まえて、勤務継続意欲の高い介護職員にインタビュー調査を実施、分析する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度の当初計画の予定していたインタビュー調査が実施できなかったため、当初の予定額を下回った。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度予定していたインタビュー等の実施。交通費、謝金等に充てる。
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