研究課題/領域番号 |
16K17280
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
渡邊 隆文 健康科学大学, 健康科学部, 助教 (40735841)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | スクールソーシャルワーカー / スクールソーシャルワーク / 雇用 / 構成要素 / 常勤 |
研究実績の概要 |
本研究では、平成28年度から平成30年度までスクールソーシャルワーカーが継続的に子ども家庭支援を担っていく新しい雇用システムを検討するために、スクールソーシャルワーカーの雇用環境を支える構成要素を明らかにすることを目的としている。 平成28年度の研究内容として、学校教育領域において子ども・家庭の支援に当たっている専門職の雇用状況について先行研究・調査報告を対象とした文献調査を行い、以下の2点を検討している。 1.教育領域において子ども・家庭の支援に当たっている専門職の正規雇用・非正規雇用によって生じる問題を整理した。現時点では、責任の所在や勤務の状況、賃金に関する問題が確認された。 2.東京都内の教職員・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの専門職の雇用形態の実態と支援活動の格差について検討し、東京都の教育領域を支えている専門職の特徴を精査した。その結果、各自治体に委ねられているために格差が激しいことが確認された。 現在も継続して文献調査を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度は、文献調査を主として考えていた。しかし、文献の読み込みに時間を要したことから、文献調査のまとめは平成29年度に行う。文献調査の結果からインタビュー調査の項目精査を行うため、平成29年度の前半にはまとめられるよう計画を修正した。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度には、平成28年度に計画していた文献調査のまとめを行い、調査結果を基にインタビュー調査を行う。 まず、平成28年度に続き文献調査のまとめを行う(平成29年5月~7月)。次に、東京都内でスクールソーシャルワーカーとして勤務している実務者を対象にインタビュー調査を行い、テキストマイニング法にて分析を行う(平成29年7月~3月)。 平成30年度には、インタビュー調査で得られた質的データの整理を行い、アンケート調査を実施する。 これらの研究で得られた成果については、調査結果が出るたびに成果として「日本学校ソーシャルワーク学会」「日本社会福祉学会」「日本保健医療福祉連携教育学会」等の学会にて発表、および論文投稿を行う。 さらには、研究の総まとめとして報告書を作成し、研究者、実務者、関係者に広く発信することを考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査を行うため、旅費と謝金に加え、分析に必要なテープ起こし業者委託費、分析指導にかかる費用の次年度使用額が発生した。また、調査・分析の印刷用プリンター費用が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は文献調査のまとめ、インタビュー調査の実施・分析を行う。
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