本研究の目的は、紛争影響国においてどのような集団間接触が集団融和をもたらすか解明することである。ここで、民族大虐殺を経験したルワンダにおける、障害者の技能訓練を分析対象とし、紛争時に加害者・被害者の立場にあった出自の異なる元戦闘員や一般市民の間にどのような対人プロセスが生じると、集団間の恐怖を軽減し信頼を醸成するかについて研究した。 フィールドラボ実験の結果、接触する集団間の関係性(政治経済的格差、加害者・被害者関係など)によって、接触中の自己開示の効果にばらつきがあることが分かった。その他、大規模質問紙調査、行動経済実験、受益者インタビューで収集したデータを活用して、分析を深めている。
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