在日外国籍の特別な支援ニーズを有する子どもの保護者(主にポルトガル語圏を母国語とする)に対する、通訳中心のペアレント・トレーニングプログラムの開発を行った。従来の日本人の保護者を想定したものよりも内容を減らしたものを実施したが、全回参加した保護者においてはBDI-Ⅱに数値の減少をみとめた。一方で、安定的な出席を確保することが難しく、これには共働きなどの経済的問題、週末に家族との余暇を重視する文化が背景にあると考えられた。プログラム内容の洗練化のみならず、柔軟な実施形態を検討していくことが今後の課題である。
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