本研究は,児童におけるメンタルヘルスの問題を予防することを目的としたストレスマネジメント研究に取り組んだ。 研究1として,ユニバーサルレベルの予防介入に特化した,効果指標として保護要因(とくにレジリエンス)を測定するための尺度作成研究を行なった。小学校4~6年生,合計448名の児童を対象にデータ収集を行った。 研究2として,スクーベイスドの認知行動的な介入プログラムを全6回実施した。効果測定として,保護要因(レジリエンス),ストレス反応において,介入後に有意な改善がみられた。結果から,各測定指標に効果が見られ,ユニバーサルレベルに特化した予防プログラムの効果が示された。
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