悩みを抱えていながら相談に来ない学生の理解と支援に向けた学生支援モデルの構築を目指し,大学生および大学教職員の、学生に学生相談機関の利用を勧める意識に着目して研究を行った。研究成果として、専門的な心理的援助に対するキャンパス風土の知覚が専門的な心理的援助を受けることへの態度および学生相談機関の利用のメリットを媒介して、学生相談機関の利用を勧める意識に影響を及ぼしていた。また、大学教職員は、学生に学生相談機関の利用を勧める際に、様々な困難を抱える一方、学生相談室に一緒に行く,本人の意思の尊重する,守秘義務を伝える,敷居を下げるような声掛け,選択肢の一つとして提案する等の工夫を実践していた。
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