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2017 年度 実績報告書

商業施設を中心としたコミュニティ形成に基づく新たな万引きプロジェクトの確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K17350
研究機関福山大学

研究代表者

皿谷 陽子  福山大学, 人間文化学部, 助手 (50739761)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード万引き防止対策 / 商業施設 / 従業員 / 声かけ / 万引き防止の意識
研究実績の概要

平成28年度に商業施設の店長と従業員の万引きに対する意識の比較を行った結果,万引きをうまく防ぐ方法として,店長,従業員ともに「声かけ」を挙げていた。そこで,平成29年度は,前年度の調査結果から対象商業施設に対応した「声かけマニュアル」を作成し,このマニュアルを用いて,従業員指導を行い,声かけ活動前後で,万引きに対しての意識と職務満足感がどのように変化するのかの効果検証を行った。平成29年度の万引き防止活動後のアンケートについては,協力警備会社による回収のため,平成30年4月以降も引き続き回収を行っている。
現在回収したデータ分析の結果,万引き防止対策への意識の「声かけ」と「個室の持ち込みに対する声かけ」については,活動後の平均評価点が高くなった。この結果より,協力警備会社より,マニュアルに沿った声かけ活動の従業員指導を行ったため,従業員の声かけに対する意識が向上したことが伺える。さらに,職務満足感については前後による違いは認められなかった。これより,積極的な声かけ活動は業務の負担にはなっていないことが示唆される。引き続き,回収したアンケートを追加し分析する必要がある。
また,平成29年度は万引きに関する意識調査と店舗内犯罪不安についても調査を行っている。さらに,Web調査を行い,全国の商業施設に対しての万引きに関する意識と店舗内犯罪についての調査を実施した。気になる店舗内犯罪を上位5位まで選択する項目では,「万引き」を上位5位までの順位で300名中,85%が万引きに順位をつけていた。これより,店舗内犯罪としての「万引き」へ注目度は高いことが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 万引き防止対策実施企業と未実施企業の万引き防止に関する意識の比較2018

    • 著者名/発表者名
      皿谷 陽子・平 伸二
    • 雑誌名

      福山大学人間文化学部紀要

      巻: 18 ページ: 83-93

  • [雑誌論文] スーパーの万引き防止対策について(2) -店長と従業員の万引きに対するアンケート調査の比較-2017

    • 著者名/発表者名
      皿谷 陽子・平 伸二
    • 雑誌名

      福山大学こころの健康相談室紀要

      巻: 11 ページ: 43-51

  • [学会発表] 店内教育と勤務年数の違いによる商業施設従業員の万引き防止に対する意識の分析2017

    • 著者名/発表者名
      皿谷 陽子・平・伸二
    • 学会等名
      日本心理学会第81回大会(久留米大学)
  • [学会発表] 「明るい声かけ」の実施による従業員の万引きに関する意識の変化2017

    • 著者名/発表者名
      皿谷 陽子・平・伸二
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第55回大会・第2回犯罪学合同大会(國學院大学)

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公開日: 2018-12-17  

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