本研究の第一の目的は、標準的な治療を実施した後に症状が残存している情動障害に対して、日本のウェルビーイングセラピーの治療マニュアルを開発し、その有効性を検討することであった。一連の検討を経て、ウェルビーイング療法の治療マニュアル(Fava, 2016)の日本語訳が出版され、強迫性障害患者に適用した治療マニュアルの有効性と安全性を示す症例報告が日本不安神経症学会の年次大会で受理された。さらに、日本におけるウェルビーイング療法の有効性を検証するための体制を拡充/強化するために、ワークショップを開催した。
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