研究課題/領域番号 |
16K17375
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 亜紀 筑波大学, システム情報系, 助教 (30768776)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | STEM / STEAM / 学際性 / 学際教育 / 文理融合 |
研究実績の概要 |
2017年度は前半にシンガポール工科デザイン大学、台湾にある国立嘉義大学と台中師範大学、ハワイ大学マノア校にあるSTEMセンターに訪問調査で訪問し、後半に論文執筆に取り組んだ。その成果として二本の英語論文を執筆した。まず一つ目の論文はJournal of Comparative&International Higher Education Journal Volume 9からの、内容は日本でのSTEM文理融合学際プログラムの成果についてまとめた"Japanese Higher Education Reform Trends in Response to Globalization and STEM Demand"である。二つ目は同じSTEMの教育研究とともに書き上げたパルグレイブマックミラン出版社から発行されることになった研究書である[New Directions of STEM Research and Learning in the World Ranking Movement: A Comparative Perspective]の中から日本のSTEMの現状と文理融合学際性について書いた"Developing Global Competencies through Interdisciplinary Studies: Why Collaboration is Important between STEM and Non-STEM Students"が本の一章として執筆されることになった。また2017年度の3月に同志社大学でSTEMの国際学会が開かれ、台湾、中国、アメリカ、カナダ、韓国からのSTEMと高等教育に所属する研究者たちが参加し、そこで自身の日本の高等教育におけるSTEMの動向、文理融合、学際教育、そして理系と文系の学生のコラボレーションにおける成果発表もおこなった。また8月にも同志社大学東京キャンパスでも同じ研究内容を発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017度の二年目は主に訪問調査とそこから得た情報をもとに論文執筆に取り掛かった。英語による論文を二本、パルグレイブマックミラン出版本の中から一章、また日本の国内論文一本を書き上げることもできた。シンガポールSUTD大学、台湾国立嘉義大学、台湾台中師範大学とハワイ大学のSTEM関連の研究者にも直接センターを訪れインタビューをすることができ、また今後の研究にも積極的に関わってもらえることになった。今年度の2017年度は前半に海外訪問調査を行い、後半に論文執筆に取り掛かった。また国内のSTEMの教育研究者である、同志社大学、北海道大学、桜美林大学、九州大学のSTEM研究者との勉強会と報告会にも三度参加し、自身の研究を発表してきた。
|
今後の研究の推進方策 |
2017度の二年目は主に訪問調査とそこから得た情報をもとに論文執筆に取り掛かった。英語による論文を二本書き上げることもできた。シンガポールSUTD大学、台湾国立嘉義大学、台湾台中師範大学とハワイ大学のSTEM関連の研究者にも直接センターを訪れインタビューをすることができ、また今後の研究にも積極的に関わってもらえうことになったため、2018年度は更に訪問調査の場所を拡張し、違う国のSTEM研究の機関や高等教育機関に訪れ、また学会にも国内と国外で参加する予定である。去年訪問調査で訪れた台湾の教育研究者とは台湾だけではなく、日本にも招聘し、一緒に学会に参加もし現段階で新たな英語による論文を執筆している。今年度の5月にもまた台湾の国立嘉義大学に自身の研究を発表するために招聘された。 また国内の協力研究者である先生方とこまめな研究発表会・報告会に参加しており、6月に筑波大学で開催される大学教育学会でもSTEM研究について発表をし、学会の運営も行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
産休・育休に入ったため、翌年に繰り越す予定である。10月18日に出産をし、2018年度の四月から復帰した。2018年度の使用計画費用としては1)国際学会(今のところ台湾、香港)の参加と交通、滞在における費用、2)論文校正費用(英文論文校正と英文論文を和訳する)、また3)研究訪問調査(UCLA大学, Stanford大学)にあてようと計画している。
|