研究課題/領域番号 |
16K17398
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 滋賀大学 (2017-2019) 国士舘大学 (2016) |
研究代表者 |
羽山 裕子 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (20737192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 学習障害 / Learning Disabilities / アメリカ合衆国 / the U.S. / Response to Intervention / CBM |
研究成果の概要 |
本研究では、通常の学校における特別な支援提供枠組みの在り方について、アメリカでの校内支援提供枠組みを分析することによって考察した。具体的には、1970~80年代に試みられた複数の取り組みが、その前の時期の何を批判し、その後の時期にどう受容されていったのかを探った。その結果、1970~80年代の取り組みには、既存の障害観と特別支援教育の位置づけに対して批判意識を持っているという点が共通して見られた。一方、この時期の成果が後の時代に受け継がれる際には、具体的手法の受容が中心であり、障害観や特別支援教育に対する見方が必ずしも一致していなくとも、枠組みのみ援用される場合があると明らかになった。
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自由記述の分野 |
特別支援教育、教育方法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、現代のアメリカにおいて用いられており、今後の日本にも影響を与える可能性のある学習障害児支援枠組みについて、源流となる1970~90年代の取り組みから見直すことで、その特徴を再考した点にある。教育実践において、新たな手法を有効に取り入れていくためには、その背後にある問題意識や理論を正確に把握したうえで、目前の問題に合わせた修正を加えていく必要があると考えられる。現代とは異なる1970~90年代の問題意識や理念を整理して示したことは、今後これらの手法を適切に用いていくために意義がある。
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