現代の家庭教育を取り巻く様々な課題を解決するためにも、国の家庭教育への介入の構造を明らかにすることは必至と言える。一方、障害児をめぐる教育においては、ノーマライゼーション社会の実現が提唱され、障害の有無にかかわらず学校・家庭・地域で共に生き、共に学ぶことが重視されている。しかし、これらの実現を阻む障害者やその家族への差別や偏見の存在、障害児をめぐる教育を受ける権利等の問題が今なお現存している。本研究成果は、このような教育上の課題における歴史的背景を探り、その因果関係を明らかにして現在の家庭教育さらには障害児教育のあり方への提言に繋がるものであり、その社会的意義は大きい。
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