研究課題
本研究は、世界的に進展している国際人的交流・知識交流の主要な場である高等教育セクターにおいて、どのような交流がおこなわれており、それがどのような効果をもたらしているのかについて実証的に分析することを目的としている。具体的には、次世代の社会を担う存在である学生に着目し、学生を主体とした人的交流や知識交流が学生個人の成長や高等教育機関の教育・研究活動にもたらす影響について質的・量的に明らかにすることを目指している。本研究の最終年度である今年度は、これまでの研究成果を国内外で発信するため、成果発表に取り組んだ。具体的には、次の3点があげられる。第一に、国際学術論文として、学生を主体とした人的交流の代表的な事例である海外留学をテーマとして、それが学生の成長にもたらす効果を量的・質的に分析した。また、そこから得られたデータから示唆される教育効果をより一層高めるために効果的な取組みについて、海外留学のプログラム開発の視点から提言をおこなった。第二に、海外出版社による共著書籍(出版時期は2021年を予定)の1章分として、高等教育において国際人的交流・知識交流がおこなわれる要因について分析した。本研究は歴史的視点からどのような主要因があり、それが時代の変遷とともにどのように変化してきたのかについて考察している。第三に、国際学会活動として、上記の研究成果について発表を、アメリカの比較国際教育学会の年次大会にておこなった。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
Journal of International Students
巻: Vol. 9(4) ページ: 1015-1037
https://doi.org/10.32674/jis.v9i4.391