研究課題/領域番号 |
16K17427
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研究機関 | 青山学院女子短期大学 |
研究代表者 |
林 真樹子 青山学院女子短期大学, 現代教養学科, 助教 (20772221)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | inclusive education / public school / Cambodia / non-cognitive skills / cognitive skills / learning outputs |
研究実績の概要 |
昨年の2017年8月より2018年3月まで、突然の病気による体調不良及び入院治療に伴い、2017年度の研究事業全般を中断せざるを得ませんでした。当該年度の研究計画においては、本研究の研究対象国であるカンボジアにおいて、量的・質的の両側面より追跡調査を実施する予定でありました。しかしながら、本計画に予定されていた海外渡航が入院治療並びに自宅安静を理由に2018年3月(2017年度)まで制限されていたため、予定どおりの研究遂行は叶いませんでした。
こうした状況下においても、2018年度以降の研究遂行に支障が生じないように工夫をしました。具体的には、先ず2017年4月~7月の期間は2016年度3月にカンボジアにて収集した量的及び質的データの入力並びにインタビューの文字起こしを行い、データの一部整理を致しました。本データの量が膨大なため、2018年度につきましては、研究補助者の雇用手続きを進めており、研究代表者はデータ分析並びに研究発表に向けた研究業績に専念する予定であります。また、2017年8月~2018年3月の期間は、2018年度以降に実施予定のカンボジアにおける研究調査の準備を致しました。特に、現地において研究調査を遂行している公立小学校(視覚障がい児が通学し、インクルーシブ教育を実施している学校)の校長先生との日程調整、データ収集の照会などを具体的に進めることにより、現地での調査をより効率的かつスムーズに進められるように体制を整えました。さらに、量的データである視覚障がい児並びに健常児の成績データを活用し、インクルーシブ教育の学習環境が如何に小学生の児童(特に健常児)の認知的能力並びに非認知的能力に影響を及ぼしているのか否か、追跡調査によるデータ分析を開始し、現在も本分析を継続中であります。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2017年8月以降に発症しました病気による体調不良並びに入院治療により、一時的に研究計画の遂行が中断したため、当初の計画よりやや遅れています。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度は、2017年度に予定をしていた研究計画を実施する予定であります。具体的には、主にカンボジアにおけるインクルーシブ教育の研究フィールド調査を2回予定しています。また、フィールド研究調査によって収集したデータの分析をさらに進め、研究業績に専念致します。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年8月~2018年3月、突然の体調不良並びに入院治療により、2017年度に計画していたカンボジアにおける研究フィールド調査に出向くことが叶わなかったため、予定していた使用額に変更が生じました。2018年度はカンボジアにおける研究フィールド調査を最低でも2回計画しております。さらに、本追跡研究調査を2019年度迄延長する予定であります。
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