保育者養成段階において指導計画作成力の育成を図ることが求められているが,個人差に応じた指導がなされていないことが課題であった。そこで,本研究では学生の個人差の認知的側面として指導計画の文字数を設定し,情意的側面として計画作成に対して感じる困難を設定した。結果,熟達した読み手を想定した場合,多い文字数で計画を作成する学生は保育援助や技術に関して困難を感じ,一方,読み手を想定しない場合,多い文字数で計画を作成した学生は,日本語表現に関する困難を感じやすいことがわかった。このことから個人差に加え,計画を作成する状況に応じて指導を工夫する必要があることも明らかになった。
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