本研究の目的は、技術科教員養成において、技能教授に関する力量形成を図るための教材や指導法を開発することである。より具体的には①技能に関する教授内容を抽出できる能力と指導方法の習得を目的とした教材、②教授内容を抽出し、それを教材として構成する能力の習得を目的とした映像教材の製作課題、③体験をもとにした技能に関する授業研究の方法、といった3つの教材と指導法の開発と実践を行った。 実践の結果、学生らは技能の習得過程における自らの体験に基づき、その指導方法に関する学習を展開していた。このことから、技能教授に関する力量形成を図る際には技能の習得過程をいかに振り返らせるかが重要であることが示唆された。
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