1970年代の東京都立光明養護学校、東京教育大学教育学部附属桐が丘養護学校の2校を対象に、養護・訓練の指導体制の整備過程について検討した。光明養護学校では、重度・重複化の傾向が著しく、身体面における機能訓練を重視された。一方で、認知面に配慮した指導も設定していたものの、具体的な内容までは明らかとならなかった。 桐が丘養護学校では、機能訓練に対する疑問から動作訓練を通じた動作学習の重要性を提起した。事例研究を通じて動作訓練の有効性を検証した一方で、一連の研究は動作訓練の進め方や有効性の検証に偏っており、養護・訓練の指導方法としての動作訓練のあり方や妥当性は議論されていなかった。
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