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2017 年度 実績報告書

レット症候群児(者)の視線の動きに伴う手の常同運動の変化

研究課題

研究課題/領域番号 16K17472
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

平野 大輔  国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (90572397)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードレット症候群 / 常同運動 / 視線 / アイトラッカー / 動作解析
研究実績の概要

平成29年度においては、平成28年度の質問紙調査によって得られた216名(年齢3-53歳、横地分類A1-E6)のレット症候群児(者)のデータの更なる分析を進め、手の常同運動を減らす取り組みが行われていた事例(104事例)と行われていなかった事例(104事例)との比較から、平均年齢、横地分類、目的的な手の動き、手の常同運動の減少因子・増加因子、上肢装具の装用の観点においては著明な違いがないことが示された。このことから、手の常同運動に対する介入は確立されているとは言い難く、今後どのような事例にどのような介入を行っているかの集積および具体的な介入方法の開発が求められることが示された。児(者)の興味や認知機能、発達段階等に基づいた課題や刺激を作製し、モニター画面に提示することで、画面を比較的注視できる児(者)においては、アイトラッカーを用いることで提示された課題や刺激に対する視線の動きを評価でき、観察のみでは評価が困難であった興味や認知機能、発達段階等を評価できる可能性が示された。画面を注視することが少ない児(者)においては、キャリブレーションの困難さや画面への注視時間の短さからアイトラッカーによる視線の評価は不向きであり、今後測定の工夫等が求められることが示された。画面の注視の有無に関わらず、映像からの動作解析を用いることで、身体や上肢の運動の変化を評価でき、手の常同運動の増減等を評価できる可能性が示された。課題や刺激によって、視線の動きや目的的な手の動きが促される時に、手の常同運動が減る児(者)も確認できたが、常同運動の増減因子は様々であり、今後被検者数を増やし検討を進めたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Skin injuries and joint contractures of the upper extremities in Rett syndrome2018

    • 著者名/発表者名
      Hirano D, Taniguchi T
    • 雑誌名

      Journal of Intellectual Disability Research

      巻: 62 ページ: 53-59

    • DOI

      10.1111/jir.12452

    • 査読あり
  • [雑誌論文] What are patients with Rett syndrome interested in?2018

    • 著者名/発表者名
      Hirano D, Taniguchi T
    • 雑誌名

      Journal of Physical Therapy Science

      巻: 30 ページ: 258-261

    • DOI

      10.1589/jpts.30.258

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] レット症候群児(者)における手の常同運動の増減因子と興味の対象2017

    • 著者名/発表者名
      平野大輔,谷口敬道
    • 学会等名
      第51回日本作業療法学会
  • [学会発表] 視線入力装置を用いたRett症候群の認知機能評価の試み―追視と物の永続性課題による1事例検討―2017

    • 著者名/発表者名
      米田歩,平野大輔,谷口敬道,下泉秀夫
    • 学会等名
      第43回日本重症心身障害学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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