研究課題/領域番号 |
16K17475
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
杉中 拓央 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (70755917)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 障害学生支援 / 教授設計学 / 聴覚障害 |
研究実績の概要 |
本研究は、高等教育機関に在籍する聴覚障害学生に対する合理的配慮が求められる今日、支援者の加配、すそ野の拡大を前提として、教育を短期間で効率的・効果的に行うことを志向する教授設計学の知見を援用し、支援者育成のための教材を、PCやスマートフォンから視聴可能なeラーニングとして開発することを目的とする。このことにより、支援を志望する者は事前学習によって基礎知識を得ることができ、限られた時間の範囲において対面研修を行う必要のある担当者の負担の低減を目論む。今年度は研究計画に基づいて、要約筆記を中心にGagneの学習成果(Learning Outcomes)分類に準じて聴覚障害学生支援に係る内容分析を実施し、教示すべき支援技能を細分化した上で、障害学生支援担当者のスーパーバイズを受けた。また、これまでに蓄積された聴覚障害学生支援の知見をもとに当事者ニーズの分析を並行させ、被支援経験のある聴覚障害学生による批正を受けることで、実態との乖離を防ぐことをめざした。そして、協力機関と連携し、実技のみならず支援者・被支援者心理の双方に配慮した教材内容の調整を進めた。さらに、教材の微調整を行いながら、専用のソフトウェアを用いて、eラーニングの国際標準規格SCORMの形式に則った教材を仮作成し、インターネット上で稼働するLMSに実装し、ログ等、各種の定量的データを吐出できるところまでを確認した。今後は研究計画に従いながら、外部からの意見等を踏まえた形成的評価を重視する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
開発中の教材において、支援時の心理的課題に対する効果的な表現手法を検討している。左記を検討するにあたって、コンテンツ素材の外注に関するコミュニケーションが生じ、当初計画より若干の遅延がある。
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今後の研究の推進方策 |
開発プログラムの形成的評価を中心としてデータを取得し、随時成果発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
教材に用いる素材の外注において遅延があり、人件費・謝金に未執行が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
未執行分の支出に加え、計画に基づいてサーバ維持、成果発表旅費等に使用する。
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