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2017 年度 実施状況報告書

文字のサイズと空間周波数が弱視者の読みに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K17477
研究機関つくば国際短期大学

研究代表者

鈴木 麻央  つくば国際短期大学, 保育科, 助教 (30748603)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード弱視 / 読み / 文字の複雑さ
研究実績の概要

現在、読む対象物は多様化しており、紙媒体のみならずパソコンや携帯端末を活用する場面が増加している。現代の子どもたちは数 多くある情報の中から適切なものを読み取り、活用していく力を身につけなければならない。そのためには情報を得やすい環境、つま り文字で表示された情報を読みやすい環境が提供されなければならない。特に特別な支援を必要とする子どもたちは、読みやすい環境 を考える上でそれぞれ必要とされる支援が異なる。なかでも視覚障害(以下、弱視)においては、見え方が多様であるため、読みやす い環境もまた多様となる。そこで本研究では文字サイズと文字のもつ複雑さの観点から弱視者の読み特性を把握し、環境整備に努める 。
平成29年度は関連論文の収集・論文精読を行った。またオランダで開催されたVision2017に参加し「Effects of moving window and notation system for fractions on computational speed」のポスター発表を行った。平成30年度は平成29年度までに情報収集した内容を元に、文字サイズと文字のもつ複雑さから弱視者の読み特性を把握するために、 以下の三つの課題を実施する予定である。1弱視児童生徒への指導経験がある教員に対してインタビュー調査を実施し、弱視者が読み にくさを感じる文字および文章について実態を把握する。2弱視者の読みの特性について、文字サイズの拡大と文字のもつ複雑さに着 目し、文字の識別時間と眼球運動の有無を測定することにより検討する。3弱視者の読みの特性について、文字サイズの拡大と文字の もつ複雑さに着目し、文章の読速度を測定することにより検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

教科書執筆等他の業務との両立が難しくなったため、進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

本研究では、文字サイズと文字のもつ複雑さの観点から弱視者の読み特性を把握し、環境整備に努めるために以下の三つの課題を実 施する予定である。 1弱視児童生徒への指導経験がある教員に対してインタビュー調査を実施し、弱視者が読みにくさを感じる文字および文章について実 態を把握する。 2弱視者の読みの特性について、文字サイズの拡大と文字のもつ複雑さに着目し、文字の識別時間と眼球運動の有無を測定することに より検討する。 3弱視者の読みの特性について、文字サイズの拡大と文字のもつ複雑さに着目し、文章の読速度を測定することにより検討する。 なお、1は2、3の予備調査として実施する。2、3については本学の倫理委員会に提出後、18歳以上の者を対象に実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

他の業務との関連で進捗状況が遅れており、情報収集等の継続が必要となったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Effects of moving window and notation system for fractions on computational speed2017

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Mao, Ujima Kazuhito
    • 学会等名
      VISION2017 -the 12th International Conference by the International Society for Low Vision Research and Rehabilitation (ISLRR) -
    • 国際学会
  • [図書] 改訂 保育士をめざす人の社会的養護2018

    • 著者名/発表者名
      辰己隆・波田埜英治・小川英彦・太田敬子・伊達悦子・塚本麻央・福田雅章・村田久
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      株式会社みらい
    • ISBN
      4860154282

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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