研究課題
若手研究(B)
本研究では筆記型試験だけでなく面接なども用いる多面的な入試において、発達障害の中のASDの学生がどのような支援を必要とするのかを検討した結果、以下の2点が明らかになった。第1にASD傾向と多肢選択型試験の成績との間には関連が見られなかった。第2に、ASD傾向は教科の試験や小論文試験への自信と関連していなかったが、ASD傾向を有するほど、面接試験や志望理由に対する自信が低いことが明らかになった。
特別支援教育
本研究の成果から、ASDの学生の場合、診断名だけでは有効な支援を決定することが難しく、試験での具体的な困難さについても、考慮していく必要性が示唆された。さらに、評価基準があいまいな志望理由や面接などの試験においてより困難さを示すため、評価基準を明確にした上で支援を決定する必要性が示唆された。