研究実績の概要 |
本研究では、2波長時間差励起時間分解PL・PC・ラマン同時測定法の開拓により、フォノン生成累加過程とキャリアの輸送過程を含めた、量子井戸でのフォノン吸放出によるキャリアダイナミクスの統合的解析手法の確立を目的としている。 (1)試料準備:アンドープ試料のAlGaInP系試料は既に作成済みである。AlGaInN系試料を不純物ドープ高濃度試料は共同研究先より作成した。 (2)2波長ラマン測定装置の構築:700nmから266nmまでの任意のレーザ波長選択ができる時間分解PL・PC系装置を立ち上げた。作製した試料をバンド端共鳴に近い光と、高密度フォノンを生成する短波長光の2波長ラマン分光装置を導入した。ラマン分光と組合せ、時間分解Stokes/Anti-Stokes光解析からフォノン量の解析を行うため、325nm,532nmの2波長励起ラマン分光装置を構築し、ラマンマッピング測定を可能にした。
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