研究課題
若手研究(B)
フィラメント中でのパルスの自己圧縮現象を世界で初めて深紫外域において実現し、パルス幅15fsの深紫外超短パルスをガスセルから直接得ることに成功した。真空紫外レーザーを用いた時間分解光電子分光により、フランの超高速無輻射緩和ダイナミクス、ニトロメタンの解離反応、ベンゼンの非断熱ダイナミクスにおけるメチル化の影響、二酸化炭素の真空紫外域光反応ダイナミクス、等の解明を行った。
超高速分光
本研究で得られた15fsというパルス幅は、これまで実現されたサブmJ深紫外パルスの中で最も短いものである。本課題が研究対象とした超高速非断熱遷移は、紫外線による光損傷、光合成、視覚の制御を司るレチナールの異性化等、様々な光化学反応において見られる普遍的な現象である。