Bicentralizer flowを巡る今回の研究は今後のIII_1型因子環のbicentralizer問題の研究に対する基礎になると考えられる。(relative) bicentralizer flowとConnes--竹崎のflow of weightsが共役になるのではないかと予想している。この予想はある程度自然であり、今後予想の検証過程で意外な発見もあるかもしれない。自己共役作用素の摂動に関する研究はユニタリ群のPolish群としての構造やその性質に関する興味深い知見をもたらした。今後非局所コンパクトPolish群の大域構造を研究する際に今回の研究結果が応用できるかもしれない。
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