研究課題
若手研究(B)
本研究では惑星形成環境が太陽型星と大きく異なる低質量星に着目し,そのまわりの系外惑星の検出と特徴付けを効率よく実施した。具体的には,1. 近赤外波長域における視線速度法の開拓,2. 衛星ミッションと地上観測の連携による低質量星周りのトランジット惑星の探査,3. 低質量星周りのトランジット惑星の特徴付け,を組み合わせ,現在観測されている系外惑星の多様性の起源に迫った。
太陽系外惑星科学
太陽系外惑星系の多様性の起源には多くの謎があり,系外惑星系の観測により惑星の分布や統計的特徴を明らかにすることでその起源に迫ることができる。本研究は,これまであまり探査が進んでいなかった低質量星のまわりの惑星の発見によってその分布を詳細に明らかにしたとともに,低質量星観測の方法論の開拓によって今後の系外惑星探査のための新たな枠組みを構築した。また,これまでほとんど分かっていなかった極めて低温な恒星のまわりの惑星の特徴を明らかにした。