銀河系中心部で見られる局所的な激しい星形成活動の起源を探ることを目的とし(1)衝突分子雲中での誘発的星形成 (2)中心核近傍領域への質量供給過程の観測的研究をALMA望遠鏡を用いて行った。高速度分子雲CO-0.4が分子雲衝突の現場であることを高い確度で明らかにし、衝突によって星形成可能な高密度構造が形成される現場を捉えることに成功した。これまで十分調べられていなかった中心核近傍の低密度ガスの分布と運動の解析を行い、比較的最近の大規模な質量供給イベントの痕跡を見出した。また階層的パラメータ推定を用いた多輝線励起計算による分子雲の物理・化学状態推定法を実用化した。
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