太陽・恒星における磁気エネルギー解放現象であるフレアは、黒点領域の周辺に生じやすい。本研究課題では、これらの発生機構を解明する目的で、以下の研究を実施した。(1)過去6年間にわたる大型太陽フレアの観測データから、フレアの継続時間と黒点磁場との相関関係や、フレアを生じやすい黒点の磁場構造を明らかにした。(2)フレア黒点の磁場構造を数値シミュレーションによって再現し、恒星内部における磁場のねじれや相互作用の重要性を明らかにした。(3)フレア継続時間と磁場構造との間に相関が生じる仕組みを、磁力線の熱力学シミュレーションによって解明し、恒星フレアへの応用を議論した。(4)その他関連する研究を行った。
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