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2018 年度 研究成果報告書

超新星残骸のX線および可視光観測で迫るIa型超新星の親星と最大光度の関係

研究課題

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研究課題/領域番号 16K17673
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 天文学
研究機関埼玉大学 (2017-2018)
中央大学 (2016)

研究代表者

勝田 哲  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (50611034)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード超新星残骸 / X線観測
研究成果の概要

「ASTRO-H(ひとみ)」衛星の早期運用停止を受け、当初予定していたIa超新星の研究計画から重力崩壊型超新星に関する研究に切り替えた。急な変更にも関わらず、以下に述べる通り、爆発元の親星の素性および爆発のメカニズムについて重要な知見を得ることに成功した。銀河系外のIIn型超新星のX線スペクトル解析から、親星が爆発直前に放出した恒星ガスの空間構造がトーラス状になっている可能性を指摘した。近傍の超新星残骸のX線観測からは、親星の質量分布が標準的なサルピーター分布と矛盾しないこと、及び、非対称爆発の反動で中性子星が蹴り飛ばされることを観測的に発見した。

自由記述の分野

数物系科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

重力崩壊型超新星爆発の親星の素性(質量や爆発直前の活動性)及び爆発メカニズムの解明は、現代天文学の中心的課題の一つである。本研究では、これらの問題に超新星とその残骸のX線観測から取り組んだ。その結果、親星が爆発直前に大量放出する星周ガスの空間構造を探る新しい手段を開拓したり、最近の研究でしばしば指摘される、爆発に成功する親星の質量上限値が確認できないことを示したり、非対称な爆発により中性子星が蹴り飛ばされていることを観測的に確立させ、それを基に近年有力視されている「ニュートリノ加熱モデル」の妥当性を裏付けるなど、多岐にわたる重要な研究成果を創出した。

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公開日: 2020-03-30  

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