研究成果の概要 |
TA実験及びTALE実験で観測したエネルギースペクトルの、約30 PeV以上10 EeV以下の範囲の銀河系外起源と考えられる成分を、現象論的な宇宙線陽子のモデルでフィットして、宇宙線源の条件を調べた。モデルでは、宇宙線源の陽子のエネルギースペクトルをエネルギーEのべき乗則として傾きを-αとした。共動体積(宇宙膨張で変動しない体積)当たりの宇宙線源の密度を1+zのべき乗則で傾きをm (m: 自由変数, z: 赤方偏移, z>Zcで密度は定数)とした。フィットした結果、α=2.38+0.04-0.04、m=3.6+0.2-0.3を得た。また、ある宇宙磁場の仮定のもとにZcに制限を与えた。
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