研究課題
若手研究(B)
重い電子系反強磁性体CeNiGe3における超伝導と競合する高圧力下反強磁性相を、圧力下中性子散乱実験により解明することを目的とする。その為に圧力セルの開発から進め、以下の結果を得た。1.加圧時の応力集中箇所を有限要素法により解析することで、広い回折角を有する中性子実験用圧力セルが出来た。2.圧力セルの開発の遅れと、施設側の問題(冷凍機の故障)により実験が出来なかったが、今後、圧力下中性子実験を実施する予定である。3.上記実験が滞った為、物質開発を進めた。反転対称性のないCePdSi3等の単結晶試料の育成に成功し、非整合磁気構造が基底状態になっている可能性を明らかにした。
数物系科学