研究課題
若手研究(B)
2008年に日本で発見された鉄系超伝導体は高い臨界温度、臨界磁場、臨界電流密度を有するため、超伝導線材化と将来の高磁場応用が期待されている。我々は鉄系超伝導体の多結晶の合成方法、超伝導線材の作製方法を改善した。その結果、得られた超伝導丸線は10 Tの高磁場下で38 kA/cm^2もの高い臨界電流密度を示した。この値は鉄系超伝導体の丸線としては現在世界最高記録である。さらに作製方法による超伝導特性への影響を評価することにより、今後の臨界電流密度記録向上の重要な指針を与えた。
物性物理