研究成果の概要 |
密度汎関数理論(DFT)の枠組みで一般的に用いられている一般化密度勾配近似(GGA)に基づく計算を強相関絶縁体物質に対して実行すると, 電子を過剰に非局在化させる傾向があるため, 実験結果に反して金属的なバンド構造が得られてしまうことが多い.これは自己相互作用の問題として知られており, 分子性導体における第一原理計算の問題点である.本研究では,この枠組みを超えた電子論的な手法を発展させ、電荷不均一状態を有する分子性物質系に対して適用することにより, 質的に新しい展開を目指して研究を進めた.
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