研究課題/領域番号 |
16K17835
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
吉田 健太 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(火山・地球内部研究センター), 研究員 (80759910)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 深部流体 / 流体包有物 / 沈み込み帯 / 集束イオンビーム装置(FIB) / クライオ電子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
岩石を構成する鉱物の中には水やガスが流体包有物として捕獲されている.この流体包有物の密度は,変成岩が上昇してくる過程で晒される高温高圧の環境により,焼き鈍しを受けて低密度化するという考えがある.この低密度化の過程は被熱時間により進行度合いが決まるため,時間の関数として用いることが出来る.本研究では流体包有物の密度変化の過程を詳細に研究するために,密度を決定する重要要素の一つである化学組成に注目し,個々の微小包有物(<10μm)の化学組成を決定する手法の開発を行った.特に近年岩石学の分野で普及しつつある集束イオンビーム(FIB)を活用した.
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自由記述の分野 |
岩石学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
岩石を構成する鉱物の中には水やガスが流体包有物として捕獲されている.この流体包有物には,沈み込み帯地下深部での流体活動が記録されている.地下深部流体は,日本列島地下などで起きているプレート境界地震や火山活動のトリガーになると言われており,深部で発生する流体の量や化学組成を調べることは,日本のようなプレート境界にある国に住む我々にとって重要である. 本研究では,岩石を1ミクロンよりも細かな精度で加工できる集束イオンビーム装置(FIB)と,近年ノーベル化学賞でも取り上げられたクライオ電子顕微鏡を活用し,流体包有物の化学組成を精密に決定する技術を開発した.
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