真空中、窒素中、アルゴン中は、大気中に比べて酸素の濃度が小さくなっているが、目視で区別することはできない。我々は特殊なジホスフィンと銅イオンが分子レベルで結合した物質である色素を合成した。暗いところでは見えないが、ブラックライトを当てると青色に見える。これは発光(フォトルミネッセンス)と呼ばれる現象である。この固体は酸素の割合が小さいところでは明るい青色の発光に見える。これに対し酸素の割合が大きいところでは暗くて発光が見えなくなる。これを酸素を視覚化する固体発光と呼ぶ。この珍しい現象を示す固体について、新規化合物の合成と性質解明に成功し発光のカラーバリエーションを増やした。
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