電気化学的に二酸化炭素を還元して化学原料や燃料に変換する技術は、太陽光エネルギーを基にした持続可能な社会を築く上で必要不可欠なものです。しかし残念ながら、化石燃料を燃やしたり消費したりしてエネルギーや原料を得る技術と比較すると、現状の技術水準は大変低いことが問題となっています。本研究課題では、二酸化炭素を還元する触媒の性能を大幅に向上させるため、触媒の働きを助けるような「助触媒」の開発に取り組みました。その結果、イミダゾリウムという分子を触媒の近くに同居させることで大きく性能が向上することがわかりました。また、性能を公正に評価できるような「物差し」を開発することもできました。
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