研究課題
若手研究(B)
フラーレンやカーボンナノチューブに代表されるナノカーボンの構造選択的な抽出や分離に資するポルフィリンオリゴマー・ポリマーを、可逆的な共有結合である動的共有結合の方法論を用いて簡便に合成する手法を開発した。ポルフィリン同士をつなぐユニットとして用いたジホルミルベンゼンの官能基の位置や反応条件に応じて、得られるオリゴマー・ポリマーの重合度が大きくことなることを見いだした。
物理有機化学
本研究では色素であるポルフィリンを簡便につなげる方法を開発した。本研究で得られたポルフィリンオリゴマー・ポリマーは、フラーレンやカーボンナノチューブなど次世代電子・光学材料の素材として着目されているナノカーボンの可溶化剤として期待できる。ナノカーボンの構造に応じた可溶化は構造選択的なナノカーボンの抽出、分離を可能とするため、本研究の成果は材料化学分野へ高純度のナノカーボン素材提供につながる。