結晶構造制御および希土類イオンの微量添加により,ペロブスカイト型酸化物の力学-光エネルギー変換機能の創出に成功した.しかし,なぜ力学的刺激で発光するのかは明らかになっていない.そこで本研究では,Ruddlesden-popper型Srn+1SnnO3n+1(n=1, 2…∞)の内、Sr3Sn2O7(n=2)、SrSnO3(n=∞)を対象に、希土類ドーピングを行い、結晶構造と応力発光特性の相関を基礎的に解明することを目的とした。その結果、対称中心を持たない結晶構造において力学-光エネルギー変換が効率よく達成されることが明らかとなり、強誘電性・圧電性が大きく関与していることが明らかとなった。
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