研究成果の概要 |
有機ケイ素還元剤を用いたスルホキシドの脱酸素化反応の開発に成功した。4,4'-ジヒドロビピリジルを母骨格とする還元剤を用いることで、アセトニトリル中、スルホキシドの脱酸素化反応が穏やかな条件で進行することを明らかにした。一方、スルホンやホスフィンオキシドを基質とする反応は、より厳しい反応条件においても全く進行しなかった。 また、これらの反応を開発する過程で、新たに、TMSCNを用いた触媒的なイソシアノ化反応の開発に成功した。アリルリン酸エステルに対してはPd(OAc)2が、ベンジルリン酸エステルに対してはAg2Oが最も良い触媒活性を示した。これらの反応において、対応するニトリルは得られなかった。
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