ハイブリッドナノゲルを利用したセンサー材料の創出を目的に、分子レベルで有機成分と無機成分がハイブリッドした構造のPOSSを利用した。POSSは、ビチオフェンもしくはトリフェニルアミンで結合され、ナノゲルを形成した。ビチオフェン架橋のナノゲルは、シリカ粒子の大きさにより発光波長が変化した。また、トリフェニルアミンで架橋したナノゲルは、トランス脂肪酸とシス脂肪酸を認識し、発光波長が変化した。一方、フッ素誘導体を導入したフッ素化ナノゲルは、常磁性化合物との共存により、生理活性アミノ化合物を認識し、フッ素NMR信号が変化した。開発したハイブリッドナノゲルは、光・磁気を利用した検知材料として期待される。
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