レーザー走査用と信号光の走査用の2つのガルバノミラー装置を搭載し、これらを同期制御することで疑似的に多空間点同時計測するハイパースペクトルイメージング法を新たに開発した。開発した装置を用いて培養細胞や生物組織の蛍光及び、ラマン分光顕微画像計測を行い、1スペクトルあたり12 msという高速でスペクトルを取得できることを示した。得られた分光画像データの解析により複数の生体分子の局在の同時可視化に成功した。得られた信号の空間分解能も単焦点共焦点蛍光・ラマン顕微分光計と同等であることを示した。これにより分光顕微画像計測技術の従来の問題点である高分光性能と高イメージング性能の両立を達成した。
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