本研究では、テロメアRNAが関与する特殊な四重鎖構造の解析を可能とするフッ素基を応用した化学修飾法の開発し、テロメアRNAの高次構造に関する新たな知見を得ることに成功した。具体的には、アフリカツメガエルの卵母細胞を用いた細胞環境下におけるテロメアRNAの高次構造は、四重鎖構造の形成に加え、二量体が優先的に形成することがIn-cell 19F-NMRにより明らかとなった。さらに、テロメアRNAとテロメアDNAの分子間の特殊な四重鎖構造の形成を19F-NMRにより簡便に検出し、従来法では観測できない熱安定性についても明らかにした。
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